はじめに
「スーツケース、どれを選べばいいか分からない…」
旅行の準備をしていると、そんな悩みにぶつかる人は多いはず。大きさや素材、機能に加えて、デザインや価格もさまざま。特に初めて買う方や久しぶりの旅行を控えている方にとって、スーツケース選びは意外と難しいものです。
この記事では、旅行日数やシーン別に最適なスーツケースの選び方をわかりやすく解説。さらに人気ブランドやQ&Aまで網羅しているので、この記事を読めば「もう迷わない!」と自信を持って選べるようになります。
失敗しないスーツケース選びで、旅の始まりから快適に。さあ、あなたにぴったりの一台を見つけましょう!
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スーツケース選びの基本ポイントをおさえよう
旅行日数で変わるスーツケースの最適サイズとは?
スーツケースを選ぶうえで最初に考えるべきポイントは「旅行の日数」です。なぜなら、旅行の長さによって荷物の量が大きく変わるからです。たとえば1泊2日の小旅行であれば、30L前後のコンパクトなスーツケースで十分です。逆に10日以上の長期旅行になると、100L以上の大型スーツケースが必要になります。
以下の表は、旅行日数ごとのサイズ目安をまとめたものです。
| 旅行日数 | 容量の目安 | サイズ例(高さ) | 主な利用シーン |
|---|---|---|---|
| 1〜2泊 | 30〜40L | ~55cm | 国内旅行・短期出張 |
| 3〜5泊 | 50〜70L | 60〜65cm | 海外旅行・中期滞在 |
| 6〜9泊 | 80〜100L | 70〜75cm | 長期旅行・家族旅行 |
| 10泊以上 | 100L以上 | 75cm以上 | 海外長期滞在・お土産多め時 |
このように、日数を基準に容量を選ぶと、自分に合ったスーツケースを選びやすくなります。特に初めて購入する場合は、「少し余裕のある容量」を選ぶと安心ですよ。
ハードケースとソフトケース、結局どっちがいい?
スーツケースには大きく分けて「ハードケース」と「ソフトケース」の2種類があります。それぞれメリット・デメリットがあるので、自分の用途に合わせて選ぶことが大切です。
ハードケースはポリカーボネートなどの樹脂素材でできており、衝撃に強く、防水性にも優れています。海外旅行や飛行機での移動が多い場合に特におすすめです。一方で重さがややあるため、階段の移動が多い場面では不便に感じることも。
ソフトケースはナイロンやポリエステルなどの布素材が多く、軽くて柔軟性があり、外ポケットが便利です。国内旅行やバス移動が多い人に向いています。ただし、衝撃には弱いため、壊れやすい物の持ち運びには注意が必要です。
使う場面や移動手段を考慮しながら、最適なタイプを選びましょう。
キャスターやハンドルのチェックポイント
スーツケースを実際に使ってみると、「キャスター」と「ハンドル(持ち手)」の性能がどれほど大切かわかります。移動中にガタガタ音がうるさかったり、キャスターがスムーズに動かないと、かなりストレスになります。
おすすめは「4輪のダブルキャスター」タイプです。安定感があり、360度回転するので、方向転換も楽々。とくに人混みや狭い通路での取り回しがしやすくなります。
ハンドルは、身長に合わせて段階調整できるタイプが便利です。また、ハンドルの握りやすさや強度も要チェック。実際に店舗で試してみると失敗が少なくなりますよ。
TSAロックは必要?セキュリティ面での選び方
海外旅行をするなら、スーツケースには「TSAロック」付きのものを選びましょう。TSAロックとは、アメリカの空港検査官が専用キーで開錠できるロック機能のことです。
アメリカでは荷物検査時に鍵を壊されることがありますが、TSAロックがあれば破損されずに中を確認してもらえます。ヨーロッパ方面では義務ではありませんが、念のためTSAロックがあると安心です。
TSAロックには「ダイヤル式」と「鍵式」がありますが、鍵を失くしやすい人はダイヤル式の方が便利です。セキュリティ重視の人は、ダブルロック対応タイプを選ぶとさらに安心です。
機内持ち込み可?航空会社ごとのサイズ制限も確認
機内に持ち込めるスーツケースにはサイズと重量の制限があります。一般的な国内線では「3辺の合計が115cm以内」「重さ7kg以内」が基準ですが、航空会社によって微妙に異なるため注意が必要です。
以下に主要航空会社の機内持ち込みサイズの目安をまとめました。
| 航空会社 | サイズ上限(cm) | 重量制限 | 備考 |
|---|---|---|---|
| JAL | 55×40×25 | 10kg | 国際線は路線により異なる |
| ANA | 55×40×25 | 10kg | 国内線・国際線共通 |
| LCC(例:Peach) | 50×40×25 | 7kg | 荷物追加は有料 |
事前に航空会社の公式サイトで確認し、自分のスーツケースが基準内かをチェックしておきましょう。買う前にサイズ・重量をしっかり調べることが、トラブル回避のポイントです。
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旅行日数別|スーツケースのサイズ早見表付きガイド
1〜2泊:Sサイズ(30〜40L)で十分
1泊〜2泊の短期旅行であれば、Sサイズのスーツケースで十分です。容量は30〜40リットル程度で、機内持ち込み可能なサイズが多いのも嬉しいポイント。ビジネス出張や週末の小旅行にぴったりです。
コンパクトなので、持ち運びが楽で、混雑した電車やバスでも邪魔になりにくいのもメリット。中身を整理しやすいように仕切りやポケットがついたタイプを選ぶと、より使いやすくなります。
旅行に慣れている人なら、リュックとこのサイズのスーツケースの組み合わせで、かなり快適な旅ができるでしょう。
旅行日数別|スーツケースのサイズ早見表付きガイド
1〜2泊:Sサイズ(30〜40L)で十分
1〜2泊程度の短期旅行なら、Sサイズのスーツケース(容量30〜40L)で十分です。このサイズのメリットは、何といってもコンパクトで軽く、移動が楽なこと。ほとんどの航空会社で機内持ち込みも可能なので、預け荷物の待ち時間や紛失リスクを避けられるのも大きな魅力です。
収納できる目安としては、Tシャツ2〜3枚、ズボン1本、下着類2日分、洗面用具、薄手の上着、小さな折りたたみ傘など。荷物の少ない人や、ホテルにアメニティが揃っている場合にはかなり快適に使えます。また、ビジネス出張にもおすすめで、ノートPCや書類を入れるスペースも工夫すれば確保可能です。
選ぶ際のポイントは、スーツケースの重さとキャスターの滑らかさ。軽量設計のものを選べば階段移動も苦になりませんし、4輪のダブルキャスターであれば取り回しもスムーズです。女性の場合は、デザイン性を重視したモデルも豊富なので、選ぶ楽しさもあります。
「週末旅行が趣味」「急な出張が多い」という方にとって、Sサイズのスーツケースは1つ持っておくと非常に便利なアイテムになります。
3〜5泊:Mサイズ(50〜70L)がベストバランス
3〜5泊の旅行には、Mサイズ(50〜70L)のスーツケースがちょうどいいバランスを保ってくれます。容量に余裕があるため、衣類や洗面道具、カメラなどの電子機器、旅行先でのショッピングの荷物まで、しっかり収納できます。
このサイズになると、機内持ち込みは不可な場合がほとんどですが、その分収納力は抜群。特に海外旅行や国内の観光旅行で「お土産をたくさん買いたい」という方には最適です。冬場の旅行でかさばるコートやセーターを持って行く際にも重宝します。
さらに、Mサイズは「大きすぎず小さすぎず」なため、移動中のストレスも少ないのが特徴。電車やバスなど公共交通機関でも比較的置き場所に困らず、ホテルの客室内でもスペースを圧迫しません。
選ぶときのポイントは、内部構造がシンプルで整理しやすいものかどうか。収納ポケットや仕切りが工夫されているモデルを選べば、荷物の出し入れがスムーズになります。また、拡張機能(エキスパンダブル機能)付きなら、帰りに荷物が増えても安心です。
「荷物が増えても対応したい」「中期滞在を想定している」という方には、Mサイズが一番使いやすいサイズといえます。
6〜9泊:Lサイズ(80〜100L)で余裕を持って
6〜9泊の旅行や家族での中期滞在には、Lサイズ(80〜100L)のスーツケースが頼りになります。衣類はもちろん、複数の靴や大型ガジェット類、お土産なども余裕を持って収納できる容量です。
このサイズは主に海外旅行向けとして活用されることが多く、長距離移動の際でも「1つで済む」という利便性があります。特に、子ども連れやカップルで荷物をまとめて持っていきたいときなどにもぴったりです。1人旅でも、荷物が多くなりがちな冬場や長期ステイには最適。
ただし注意点もあります。Lサイズは預け荷物になるため、航空会社の無料預け荷物のサイズ・重量制限を超えないように事前確認が必要です。重量オーバーによる追加料金には気をつけましょう。
また、移動時の持ち運びが大変になることも。エレベーターのない宿泊先や、駅の階段などでは特に苦労します。できるだけ軽量設計で、取っ手やキャスターの耐久性が高いモデルを選ぶと、移動のストレスが減ります。
「長期の旅行でも荷物の整理をしっかりしたい」「現地での買い物やお土産をたくさん持ち帰りたい」という人にLサイズは最適です。
10泊以上:LLサイズ(100L以上)で安心
10泊以上の長期旅行や、海外への長期滞在を計画している人には、LLサイズ(100L以上)のスーツケースがおすすめです。このサイズは「何でも入る」圧倒的な収納力が魅力で、現地での生活用品まで持ち運ぶことが可能です。
例えば、衣類はもちろん、靴を2〜3足、日用品や複数のガジェット類、さらには食品や調味料まで入れて持って行くことができます。現地で洗濯の予定がない場合や、ビジネス+観光の複合目的での渡航でも安心の容量です。
ただし、100L以上のスーツケースは重量もあるため、移動手段や宿泊先の設備に注意が必要です。特に、海外の古いホテルではエレベーターがなかったり、石畳でキャスターが使いにくかったりすることもあります。
航空会社によっては、23kgを超える荷物に追加料金がかかる場合があるため、出発前に重量を測っておくことをおすすめします。荷物が多くなりがちなこのサイズでは、軽量素材のスーツケースを選ぶことが重要です。
LLサイズは、荷物の多さに不安がある人や、複数都市をまわる長期旅を予定している人にとって、頼もしい旅の相棒となってくれます。
子ども連れやお土産多めの場合の選び方のコツ
家族旅行や子ども連れの旅行では、通常よりも荷物が増えがちです。そんなときは、家族で1つの大型スーツケースを共有するか、それぞれが中型のスーツケースを持つスタイルが便利です。
小さな子どもがいる場合、おむつやベビーグッズ、着替え、離乳食など、荷物は倍増します。加えて、旅行先でのお土産も考えると、Mサイズでは足りないことも。Lサイズ以上のスーツケースを選び、さらに折りたたみバッグを1つ忍ばせておくと、帰りに荷物が増えたときも安心です。
また、移動の負担を減らすために、スーツケースの「静音キャスター」「軽量設計」「持ち手の高さ調節」なども大事なチェックポイント。子どもを抱えながらの移動はとても大変なので、なるべく扱いやすいモデルを選びましょう。
機内持ち込み用にSサイズのサブバッグを活用するのもおすすめ。お菓子やおもちゃなど、子どものグッズを分けて管理できるので便利です。
「荷物の多さに対応しつつ、移動を楽にする」ための工夫をすれば、家族旅行も快適になりますよ。
シーン別に選ぶ!あなたに合ったスーツケースのタイプ診断
ビジネス出張ならこれ!スマートに見える機能重視
ビジネス出張で使うスーツケースには、「見た目のスマートさ」と「機能性」の両立が求められます。まず外見は、落ち着いた色合い(ブラック、ネイビー、グレーなど)で、シンプルかつスタイリッシュなデザインが好まれます。取引先やホテルでも好印象を与えることができるでしょう。
機能面では、PC収納ポケットや書類用の仕切りがあるモデルがおすすめです。最近では、前面に開くタイプのフロントオープン型やUSBポート付きのビジネス対応モデルも登場しており、移動中の利便性が格段にアップしています。
サイズとしては1〜2泊程度ならSサイズでOKですが、3泊以上ならMサイズを選びましょう。荷物の量に応じて、拡張機能がついているとさらに便利です。
また、キャスターの静音性も重要です。早朝や夜の移動時でも音が静かで、周囲に迷惑をかけない設計になっているか確認しましょう。ハンドルの強度や高さ調節機能も重要なチェックポイントです。
「ビジネスでもスマートに、ストレスなく移動したい」なら、専用設計のスーツケースを選ぶことで、出張の快適度が一気に向上します。
海外旅行なら耐久性重視+セキュリティ強化型
海外旅行では、スーツケースに対する扱いが日本国内とは異なります。空港での投げ入れや乱暴な荷物運搬、治安の問題などもあり、スーツケースには「強い耐久性」と「高いセキュリティ性能」が必須です。
ハードケースタイプの中でも、ポリカーボネートやABS混合素材を使ったものは、軽くて割れにくくおすすめ。角の補強がされているモデルだと、さらに安心感があります。
また、TSAロックは海外旅行ではほぼ必須。これがついていないと、特にアメリカの空港では鍵を壊されるリスクがあります。さらに、安全性を重視するなら、二重ロックやダイヤル式+鍵式の併用モデルを選ぶと安心です。
容量は旅行日数に応じてM〜Lサイズが一般的ですが、お土産などで荷物が増える可能性があるので、拡張機能付きがおすすめ。中の荷物がばらけないように、クロスベルトやメッシュポケット付きの内装もチェックポイントです。
「壊れない・盗まれない・使いやすい」この3つを基準に選ぶことで、海外旅行中のトラブルを大きく減らすことができます。
国内旅行や帰省なら軽さ&持ち運びやすさ優先
国内旅行や実家への帰省などでは、移動距離が比較的短く、頻繁に荷物を出し入れすることも多いため、「軽さ」と「持ち運びやすさ」が最優先です。
特に電車やバスを使う場合、重くて大きなスーツケースは移動の妨げになります。軽量設計のソフトケースや、フレームレスの軽量ハードケースなどを選ぶと快適です。素材としてはナイロンやポリエステルが使われたモデルが人気で、外ポケット付きならすぐに取り出したい物も収納しやすいです。
サイズは1〜3泊ならSサイズ、4泊以上ならMサイズがおすすめ。頻繁に帰省する人は、エキスパンダブル機能付きで荷物の量に応じて調整できるタイプを選ぶと長く使えます。
また、国内では石畳や未舗装路が少ないので、キャスターの頑丈さよりも「音の静かさ」や「滑らかさ」を重視するのがコツ。静音設計のダブルキャスターは、ホテルや駅でもストレスなく使えます。
「ちょっとした移動を快適に、スムーズにこなしたい」なら、国内旅行に特化した軽量&小回りの利くスーツケースを選びましょう。
女性向け・おしゃれで可愛いスーツケースの選び方
最近は、性能だけでなくデザイン性にもこだわったスーツケースがたくさん登場しています。特に女性向けには、「可愛さ」「色使い」「持ちやすさ」を重視したモデルが人気です。
ピンクやミントグリーン、ベージュなどの柔らかいカラーはもちろん、フラワー柄やパステルカラーなど、ファッション感覚で選べるデザインが豊富にあります。また、表面がマット仕上げのものは傷が目立ちにくく、おしゃれさを長くキープできます。
使い勝手の面でも、軽量ボディ・360度回転キャスター・静音設計など、女性が扱いやすい機能が盛り込まれているモデルが多いです。中でも、開けたときに中身がきれいに見えるような内装のデザインや仕切りが工夫されているものは、旅行中のテンションもアップします。
また、小柄な女性でも使いやすいよう、ハンドルが低めから調整可能なタイプを選ぶのもポイント。手が小さい方は、握りやすいグリップ形状もチェックしておきましょう。
「荷物が多くても可愛く、機能的に持ち運びたい」という女性には、デザイン性と実用性を兼ね備えたモデルがおすすめです。
初めてのスーツケース購入で失敗しないチェックリスト
初めてスーツケースを買うときは、「何を基準に選べばいいか分からない」と迷う人が多いはず。そんな方のために、以下のチェックリストを使って、失敗しない選び方を紹介します。
✅ 旅行日数に合った容量か?
✅ 機内持ち込みできるサイズか?
✅ 素材はハード or ソフト?(用途に応じて選ぶ)
✅ TSAロックなどのセキュリティ機能はあるか?
✅ キャスターは4輪で静音性が高いか?
✅ ハンドルの高さ調節ができるか?
✅ 内装の仕切りや収納ポケットは使いやすいか?
✅ デザインや色は好みに合っているか?
✅ 拡張機能はついているか?
✅ ブランドやレビュー評価は信頼できるか?
この10項目をしっかり確認して選べば、「買ってから後悔した…」という事態を防げます。さらに、購入前には実際に店舗で操作感を確かめることをおすすめします。ネットで買う場合でも、レビューをじっくりチェックしておくと安心です。
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人気ブランド比較!買って後悔しないスーツケース5選
サムソナイト:世界中で人気の信頼ブランド
スーツケース界で世界的に有名なブランドといえば、やはり「サムソナイト(Samsonite)」です。アメリカ発祥で100年以上の歴史を持ち、世界120カ国以上で販売されている信頼のブランドです。高品質な素材と耐久性の高さで知られており、旅行好きからビジネスマンまで幅広い層に支持されています。
サムソナイトの特徴は、軽量かつ衝撃に強い「カーヴ素材」など独自開発のテクノロジーを取り入れていること。見た目はスタイリッシュながら、過酷な環境下でも安心して使える耐久性を誇ります。また、TSAロックは標準装備で、キャスターの滑らかさや内装の使い勝手もトップクラスです。
価格帯はやや高めですが、その分長く使えるため、コストパフォーマンスは非常に高いといえます。「多少高くてもいいものを長く使いたい」という方にぴったりのブランドです。特に「Cosmolite」や「Lite-Shock」シリーズは人気が高く、軽さと強さを両立しています。
ブランド選びで迷ったら、まずはサムソナイトをチェックしてみて間違いありません。
リモワ:デザイン性と耐久性のバランス◎
ドイツ発の高級スーツケースブランド「リモワ(RIMOWA)」は、その美しいアルミボディと高い実用性で世界中のトラベラーから愛されています。特に、リブ模様が特徴的なデザインは一目でリモワと分かるほど有名です。
リモワの強みは「機能美」。洗練された見た目だけでなく、衝撃に強いアルミ素材や、軽量で柔軟なポリカーボネート素材のシリーズなど、用途に応じて選べるラインナップが豊富です。キャスターは非常にスムーズで、静音性も抜群。まさに“旅を快適にする道具”という印象です。
セキュリティ面でも、ダブルロック仕様や高精度なTSAロックを採用しており、ビジネスシーンや海外旅行でも安心して使えます。ただし価格帯は10万円前後〜と高価なため、予算に余裕がある人向けです。
「とにかく見た目も機能も一流がいい」という方には、リモワは最強の選択肢です。所有することで旅のモチベーションも一気に高まりますよ。
プロテカ:日本製のこだわりと静音性が魅力
「日本人のために作られた、日本製スーツケース」といえば、エース株式会社が手掛けるブランド「プロテカ(PROTECA)」です。北海道・赤平市の自社工場で開発・製造されており、細部にまでこだわった品質と、日本人の体格や使い方に合った設計が特徴です。
プロテカの最大の魅力は「静音性」と「使い心地の良さ」。特にキャスターには注目で、独自開発の「サイレントキャスター」は従来の約半分の音しか出ず、早朝や深夜の移動も気になりません。また、軽量ながら丈夫で、衝撃に強い素材を使っている点もポイントです。
サイズ展開も豊富で、S〜LLサイズまで揃っており、全てのモデルでTSAロックを標準装備。さらに、多くのモデルが10年保証付きで、万が一の修理対応も安心です。
「国産の安心感がほしい」「静かでストレスのないスーツケースがいい」という方には、プロテカは非常におすすめのブランドです。
無印良品:コスパとシンプルデザインが光る
無印良品のスーツケースは、「必要な機能をしっかり備えつつ、価格は控えめ」というコストパフォーマンスの良さで人気を集めています。見た目は無印らしいシンプルなデザインで、どんなシーンにもなじむ落ち着いた印象が特徴です。
特に人気の「ハードキャリー」は、軽量で丈夫なABS樹脂製ボディに、スムーズなダブルキャスター、静音設計、TSAロックと必要十分な機能を備えています。サイズはS・M・Lと揃っており、用途に応じて選べます。
また、ユニークなのが「キャリーバーが外に出ていない構造」。これにより内部に段差がなく、荷物の整理がしやすくなっています。さらに、比較的手ごろな価格設定のため、初めてのスーツケース購入にもぴったりです。
「高級ブランドはちょっと手が出ないけど、品質は妥協したくない」という人にとって、無印良品のスーツケースは非常に魅力的な選択肢です。
アメリカンツーリスター:カラバリ豊富で初心者におすすめ
「手ごろな価格で、見た目もおしゃれ、機能もちゃんとしている」そんな条件を満たすスーツケースが欲しい方におすすめなのが、アメリカンツーリスター(American Tourister)です。実はサムソナイトの姉妹ブランドで、信頼性はお墨付き。
アメリカンツーリスターの特徴は、カラーバリエーションとデザインの豊富さ。鮮やかなブルーやレッド、イエローなど、旅先で目立ちやすく、見つけやすいカラーが多数用意されています。若者や女性にも人気の理由はここにあります。
機能面でも、TSAロックやダブルキャスターを標準装備しつつ、軽量設計で使いやすいのが魅力。価格も1万円台〜と手ごろで、初めてのスーツケース選びに最適です。サイズ展開も多く、国内旅行から海外旅行まで対応できます。
「初めての海外旅行」「コスパ重視で選びたい」という方には、アメリカンツーリスターは安心して使える1台になるでしょう。
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スーツケース購入前に知っておきたいQ&Aまとめ
ネット通販で買う?店舗で選ぶ?それぞれのメリット
スーツケースを購入するとき、「ネットで買うべきか、店舗で買うべきか」で迷う方も多いのではないでしょうか?それぞれにメリットがあり、購入者のスタイルに応じて選ぶのがポイントです。
まずネット通販のメリットは、価格が安く、品揃えが豊富なこと。楽天市場やAmazonなどでは頻繁にセールが行われており、実店舗よりもお得に購入できるケースが多いです。また、レビューを見ながら選べるのも安心材料のひとつです。
一方で、サイズ感や重さを実際に確認できないのがデメリット。特にスーツケースは、見た目以上に「引きやすさ」「キャスターの動き」「ハンドルの高さ」などの使用感が大切です。
対して店舗での購入は、実際に見て・触れて・転がして試せるのが最大の強みです。百貨店や専門店では店員さんが用途に合ったアドバイスをしてくれることも多く、初めて買う人には心強い存在になります。
結論としては、「性能や見た目にこだわりたい人は店舗でチェックし、型番を決めたあとネットで買う」というハイブリッドな方法もおすすめです。
安いスーツケースって実際どう?選ぶときの注意点
「なるべく予算を抑えたいから、安いスーツケースでもいいのでは?」と思う方も多いと思います。確かに最近では1万円以下でもそれなりにしっかりした作りのスーツケースが販売されていますが、注意すべきポイントもあります。
まず安価なスーツケースは、キャスターの質が低いことが多く、ガタガタ音がしたり壊れやすかったりします。さらに、TSAロックが付いていない、ファスナー部分が弱い、内装がチープといった点もデメリットです。
また、耐久性が低いため、飛行機の預け荷物として使うと破損するリスクが高くなります。特に海外旅行ではスーツケースの扱いが乱暴な場合が多いため、あまりおすすめできません。
ただし、1〜2泊の国内旅行や車での移動が中心なら、安価なスーツケースでも十分活躍します。最近では、無印やニトリなどでもコスパの良いスーツケースが増えているため、「使い方に応じて選ぶ」のがコツです。
「安くても使い捨てにしない」ためにも、最低限、キャスターとロック機能の品質はチェックしておきましょう。
機内持ち込みできるスーツケースのサイズって?
「機内にスーツケースを持ち込みたい」と思ったときに大事なのがサイズ制限です。一般的には、3辺(縦・横・奥行)の合計が115cm以内、かつ重さが7〜10kg以下が条件とされています。
例えばANAやJALでは、「55cm × 40cm × 25cm以内、重さ10kg以内」が基準。一方、LCC(格安航空会社)では、「50cm × 40cm × 25cm以内、重さ7kg以内」など、やや厳しめの条件が設定されていることが多いです。
注意点としては、「スーツケース本体のサイズ」ではなく、「キャスターや取っ手を含めた全体のサイズ」で測られる点。購入時には必ずトータルサイズを確認しましょう。
また、重量制限も見落としがち。特にノートパソコンや充電器、書籍など重たいものを入れると、すぐにオーバーしてしまいます。軽量モデルや容量を調整できるスーツケースを選ぶと便利です。
航空会社ごとに微妙に基準が異なるため、利用予定の航空会社のサイトで最新情報をチェックすることが大切です。
海外旅行時に気をつけたいスーツケースの扱い方
海外旅行に出かける際には、日本とは異なる「スーツケースの扱い」に注意が必要です。空港での手荷物扱いが雑な国も多く、壊れたり汚れたりする可能性が高いのが現実です。
まず対策として、スーツケースの表面を守るために専用カバーやビニールラップを使うのが効果的です。最近では、可愛い柄のビニールカバーも販売されており、目印にもなるので一石二鳥です。
また、貴重品や壊れやすいもの(パソコン、カメラ、薬など)は絶対に預け荷物に入れず、機内持ち込みにするのが鉄則です。預けた荷物が紛失するリスクもあるため、最悪のケースに備えて最低限の生活用品は手荷物に入れておくと安心です。
到着後にスーツケースを受け取ったら、必ずすぐに破損チェックをしましょう。もし破損していた場合は、空港の手荷物カウンターですぐに報告すると、補償を受けられる場合があります。
「無事に目的地に着いてからが旅の本番」。だからこそ、スーツケースの取り扱いにも細心の注意を払いたいですね。
壊れたときの保証や修理対応ってどうなってる?
スーツケースは長年使っていると、キャスターが壊れたり、ファスナーが外れたりといったトラブルがつきものです。そこで気になるのが、保証内容や修理対応です。
まず高品質ブランド(例:プロテカ、サムソナイト、リモワなど)では、製品保証が付いている場合が多く、無償修理またはパーツ交換が可能なこともあります。特にプロテカは「10年保証」があり、国内に修理拠点もあるため、安心して長く使えます。
一方、安価なノーブランド製品では保証が無かったり、海外から取り寄せになるため修理までに時間がかかる、あるいは修理自体ができないということも。
購入前に「保証の有無」「どこで修理できるか」「費用はどれくらいかかるか」をしっかり確認しておくと、いざというときに慌てずに済みます。
最近では、ホームセンターやスーツケース専門店でも簡易修理を受け付けているケースもありますので、壊れても「捨てる前に直す」選択肢も検討してみてくださいね。
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まとめ|あなたにぴったりのスーツケースを選んで快適な旅を!
スーツケース選びは、旅行の快適さを大きく左右する大事なポイントです。旅行の日数や目的地、移動手段によって最適なサイズや素材、機能は異なります。たとえば、短期の出張にはSサイズで十分ですが、家族旅行や長期滞在にはL〜LLサイズが必要になることもあります。
また、ハードケースとソフトケースの違いや、TSAロックの有無、キャスターやハンドルの性能など、細かい部分にも注目することで、「買って後悔しないスーツケース選び」が実現できます。さらに、ブランドによって特徴も異なり、予算や使い方に応じて自分にぴったりの一台を見つけることが可能です。
初心者の方は、まずは使用シーンを明確にして、この記事のチェックポイントを参考にしながら選ぶのがコツ。ちょっとした知識を持っているだけで、旅の満足度が大きくアップします。
自分に合ったスーツケースで、ぜひ快適で楽しい旅をお楽しみください!
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